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虫と植物のにおい

自然かがくラボ・種と実(tanetomi)植物・自然っておもしろい

こんにちは、はな菜です。


小学校の夏休み子どもワクワクスクールで「虫よけ花束を作ろう!」の講座を担当しました。

10名定員の予定でしたが、申込に36人がしてくれてうれしい!!

材料と時間の都合で20名に抽選させていただき開講です。

においについての簡単なお話と 花束のワークショップ2本立て。


★においはどうやって区別するの?
私たちはにおいをどうやって区別しているのでしょう。
匂いは空気に漂っているにおいの成分が、鼻の粘膜にくっついてそれぞれのにおいを感じます。
「今夜はカレーだ」と私たちがわかるのはカレーに使っている香辛料や調味料のにおいのもとを
鼻で感じて 脳が以前食べたカレーのにおいや味の記憶から「このにおいはカレー!」と判断します。

虫の場合は?鼻というより触覚、足などににおいの成分を感じ取る場所があって
そこで区別しています。虫によって体のどの部分なのかは違います。
なんせ昆虫・虫といわれるものは 世界で100万種もいると言われていますから。

★植物がにおいを出す理由
一方 香りを出す植物は自身でにおいを空気中に出して何かに感じ取ってもらおうとしています。
その理由は2つ。
・1つは 花の匂い・・これは植物が種を作るので、虫の力を借りたいとき。
蜜を作ったり、花粉を少し分けてあげる代わりに 体についた花粉をめしべにつけて
種ができるようにしてもらいたいので、(これを受粉といいます)
来てほしい虫が好きな匂いを漂わせます。

・もう一つは葉っぱからのにおい・・これは主に自分い危険が迫ったときに出します。
虫や動物にかじられた、傷つけられたなど敵を寄せ付けない、仲間にそれを連絡するためのにおいです。
だから 葉っぱのにおいは触ったり、ぎゅっと握ったりすると風に乗って香ってきます。

★なぜぎゅっと握ると匂うの?
匂いを作る仕組みはまだ謎に包まれているようですが、
植物はにおいをつくる酵素と、その材料が普段は別々にあるけれど
何かしらの力(虫にかじられる、傷つけられる)が加えられると2つが混ざってにおいの成分を作ると考えられるようです。

その働きや酵素の種類や材料が何かなどわからないことだらけです。
植物は本当に不思議がいっぱいですね。
月1回金曜日に行うラボでも取り上げていきたいと思います。

★虫よけのにおい・・そばにこないで! のサイン
蚊はミントや柑橘系の香り(レモン何とかというレモンに似た香りの植物)ローズゼラニウムなどが苦手。

ゴキブリは ローズマリーやミントが苦手。


★ハーブの花束
*材料*
16㎝の正方形 小さいリボン(または飾り)
のり はさみ セロテープ(またはひも)
水入りふくろ

*作り方*
正方形の紙を漏斗状にする
真ん中の線上に少し切れ込みを入れる
ろうとの下を3~4㎝切りおとす

花の下の葉をとり、下から3センチくらい茎が出るように差し込む。
すべての花を入れたら きれいに整えて下に水入り袋をセロテープで止める
切り込みのしたにリボンをつけて完成!